遂に迎えた2024シーズン最終節。11月24日、ギラヴァンツ北九州はアウェーでY.S.C.C.横浜と対戦し、3-2で勝利しました。
同日同時刻キックオフで開催されたJ3リーグは全日程を終了し、ギラヴァンツ北九州は今シーズンの7位が確定。目標としていたプレーオフ圏内の6位まであと一歩届きませんでしたが、昨シーズンのJ3最下位からは大きく順位を上げてのフィニッシュとなりました。
最終節を残した時点で、自チームの大量得点での勝利だけでなく、福島の敗戦がプレーオフ出場には必須という非常に厳しい状況。
「点は取りに行く。でもその分失点しては意味がないので守備を疎かにはしない」と21日の練習後に増本浩平監督も話していましたが、わずかでも可能性が残っている限りは挑戦するというチームの意志と姿勢は練習からも伝わってきましたし、試合でも表現されていたと感じます。
その結果がATで同点に追い付かれながらも終了間際に乾貴哉選手が決めたゴールであり、全員の諦めない気持ちが手繰り寄せた勝利だったと思います。
昨シーズンのJ3最下位、JFL降格危機から運良くJリーグに生き残り、60位から出発した今シーズン。
リーグ戦初勝利まで時間を要する中で新方式のルヴァン杯初戦ではJ2大分に劇的勝利をあげたり、13戦不敗を達成した後に2度3連敗を喫するなど歓喜も落胆もあり、非常に感情を揺さぶられるドラマティックなシーズンでした。
既に来季続投が発表されている増本浩平監督。ギラヴァンツ北九州での2シーズン目が今から楽しみだというファン・サポーターも多いでしょう。
夏場以降、なかなか勝てなくなり、プレーオフ圏内をめぐる争いが過酷になる中、苦しみながらも昇格への強い気持ちを選手達が語っていたのは勿論ですが、増本監督も「北九州で昇格したい」と言葉にしていました。
来季は「J2自動昇格への道」を、ギラヴァンツ北九州にかかわるみなさん、そして北九州というまち全体で楽しみたいですね。